Vol.6 — Livin' HOUSE|長期優良住宅と、性能について
「長期優良住宅」という言葉、聞いたことありますか?
家づくりを考えはじめると、等級とか基準とか、ちょっと難しそうな言葉がいろいろ出てきます。
このコラムでは、「なぜエナ・ホームがこの基準を採用しているのか」「それが暮らしにどうつながるのか」というところを、シンプルにお伝えできればと思います。
まず「長期優良住宅」って何?
一言でいうと、
「長く安心して住み続けられる家」として、国の基準をクリアした住宅のことです。
耐震性や省エネ性、劣化のしにくさ、メンテナンスのしやすさなど、いくつかの項目で一定の基準を満たす必要があります。
エナ・ホームでは、GO OUTがプロデュースするLivin' HOUSEを含め、すべての住宅で長期優良住宅の基準を満たした家づくりを行っています。
「そこまでやる必要あるの?」と思われることもあります。
正直、手間もコストも少しかかります。
それでも採用しているのは、10年後、20年後の暮らしを考えたときに、やっぱりこの基準が必要だと感じているからです。
実は、お金の面でもメリットがあります
長期優良住宅は、性能だけじゃなくて、実はお金の面でもメリットがあります。
住宅ローン控除の優遇や、固定資産税・不動産取得税の軽減、住宅ローン金利の引き下げ、地震保険料の割引など。
さらに、補助金(みらいエコ住宅2026事業)の対象になることもあります。
こういった制度をトータルで見ると、認定があるかどうかで数十万円単位の差が出るケースもあります。
「最初に少しだけコストをかけた分が、あとから戻ってくる」そんなイメージに近いかもしれません。
地震への備えは、“耐震+制震”
日本で暮らす以上、地震対策は外せません。
エナ・ホームでは、「耐震」に加えて「制震」を組み合わせる考え方を大切にしています。
きっかけになったのが、2016年に発生した熊本地震です。この地震では、震度7の揺れが繰り返し発生しました。
当時の被害状況を見ると、耐震性能が高い住宅でもダメージを受けているケースがある一方、制震システムを取り入れていた住宅は被害が比較的抑えられていた、という報告がありました。
この点が気になり、制震システムの担当者から話を聞き、益城町での被害データや状況を詳しく確認しました。
そこで感じたのは、「一度の大きな揺れに耐えるだけでは足りない」ということでした。
繰り返し発生する揺れに対して、どうダメージを蓄積させないか。そのためには、耐震性能だけでなく、揺れを吸収する仕組みも必要だと考えるようになりました。
耐震は「壊れにくくする」、
制震は「揺れを吸収する」。
この2つを組み合わせることで、より現実的な地震対策になると考えています。
エナ・ホームでは、耐震住宅+制震システムを前提とした設計を基本としており、今回のLivin' HOUSEにも、国土交通大臣認定の耐震×制震「Kダンパー」を採用しています。
構造工事中の住宅内部に設置されたKダンパー
Kダンパーを施工した場所の完成後のLivin' HOUSE

建物全体で“揺れに強くする”ための構造
耐震・制震に加えて、建物そのものの構造強度にもこだわっています。
床の下地に厚みのある構造用合板を直接梁へ固定し、根太を介さず柱・梁・床を一体化させる「剛床工法」を採用。
床を"面"として強くすることで、地震や台風の横揺れ・ねじれへの抵抗力(水平剛性)を高めています。
さらに、柱・梁・土台の接合部は構造用金物で補強する「木軸パネル金物工法」を採用し、構造の弱点になりやすい"つなぎ目"を強化。耐力壁には筋かいに加えて構造用合板(耐力面材)も採用し、面で支える力もプラスしています。

断熱と気密は、毎日の快適さに直結します
断熱と気密は、毎日の快適さに直結します。
「断熱性能ってよく聞くけど、正直よくわからない…」という方も多いと思いますが、簡単にいうと、外の暑さ・寒さをどれだけ室内に入れないか、という考え方です。
Livin' HOUSEでは、現場発泡ウレタン断熱を採用しています。これは、壁や天井、床、屋根などに断熱材を霧状に吹き付けて発泡させる工法で、建物全体をしっかり包み込むように断熱できるのが特徴です。断熱性と気密性が高いのはもちろん、音も伝わりにくくて静かに過ごしやすいですし、細かい隙間までしっかり入り込むので、家全体をムラなく断熱できるのもポイントです。
吹き抜けや大開口でも、快適にできる理由
また、吹き抜けリビングを取り入れるお客様も多く、大きなFIX窓を採用するケースもあります。
そこで、窓からの熱の出入りを抑えるために「Low-E複層ガラス」などを採用し、断熱性と気密性をしっかり確保しています。
Low-E複層ガラスとは、2枚以上のガラスの間に「中空層」と呼ばれる空間を設け、さらにガラス面に「Low-E膜」という特殊な金属膜をコーティングしたもの。一般的な複層ガラスよりも断熱・遮熱性能を高め、室内の快適な温度を保ちやすくするガラスです。
見えないところこそ、大事にしています
シロアリ対策や基礎は目立ちにくい部分ですが、長く安心して暮らすためには欠かせない大切な要素です。
Livin' HOUSEを含むエナの家では、基礎にベタ基礎を採用しています。建物の下を鉄筋コンクリートで面として支えることで、
地震や台風などの力を一点に集中させず、地盤へバランスよく逃がす構造です。さらに、地面からの湿気を抑え、シロアリの侵入も防ぎやすくなります。
また、「Jotoキソパッキング工法」による床下換気で、シロアリが嫌う乾燥した環境を維持。竣工後10年間、シロアリ被害に対して最大1,000万円の保証が付いています。
建築前には地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)を行い、土地に合わせた基礎設計を実施。万が一の不同沈下に備えた「地盤20年保証」にも対応しています。

性能の話って、結局“暮らし”の話です
ここまでいろいろな性能の話をしてきましたが、すべての前提になっているのが「長期優良住宅」という考え方です。
耐震性や省エネ性、劣化対策、メンテナンス性など、どれも長く安心して暮らすために必要な性能。
エナ・ホームでは、これらを特別なオプションではなく、標準仕様として取り入れています。
その上で、制震や断熱、基礎・構造といった性能を組み合わせ、「長く住める」だけでなく「長く快適に暮らせる家」を目指しています。
数字ではなく、“体感”でわかる家づくり
Livin' HOUSEのモデルハウスでは、こういった性能の部分も含めてご案内しています。
「数字とか見てもよくわからない」という方でも大丈夫です。
実際の建物をご覧いただくことで暮らしのイメージもぐっと広がりますので、ぜひお気軽にご見学ください。


