こどものころ、毎日が楽しかった。思い描く夢は、自由だった。
なんてことない石ころが、宝物になった。
押入れの中が、秘密の空間になった。
大人になることは、それらを捨てることじゃない。
そう分かっていたはずなのに、いつの間にか目を閉じていた。
オトナだから、お金がかかるから、守るべきものができたから。
気づいたら、言い訳だらけになっていた。

家を買うことが、妥協になっていないか。
その趣味は、暇つぶしになっていないか。