棟上げの時雨が降っても大丈夫?
皆さんこんにちは!エナホームのエナちゃんです。
家づくりの中でも「棟上げ」は、大きな節目となる大切なイベント。
でも、もしその日に雨が降ったらどうなるのでしょうか?
木造住宅にとって雨は気になるところですが、実は適切な対策を行うことで問題なく工事を進めることができます。
今回は、棟上げとエナホームで行う上棟式について詳しくご紹介しますので、注文住宅の家づくりの参考にしていただければ幸いです。
もくじ
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棟上げと上棟式
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棟上げの日は総出で作業!
- 雨が降っても大丈夫?
- 雨が降った際に気をつけること
- 棟上げと上棟式、今と昔との違いとは?
- エナホームの上棟式について
ーお客様に写真を残していただく理由 - まとめ
棟上げと上棟式
棟上げとは、木造住宅の骨組みを組み立てる大切な工事です。
基礎の上に柱や梁(はり)を組み立て、建物の最も高い部分である棟木(むなぎ)を取り付け、屋根の形ができることから「棟上げ」と呼ばれます。
これは「上棟(じょうとう)」ともいい、建築において重要な節目のひとつです。
また、棟上げの日には「上棟式(じょうとうしき)」を行うことが一般的で、職人さんたちへの感謝を伝え、工事の安全と建物の無事な完成を願う、家づくりにおいて特別な儀式になります。
棟上げの日は総出で作業!
新築工事では、通常、内装工事などに携わる大工は1~2人程度で、ほかに職人が1~2人常駐しています。
しかし、棟上げの際には応援の大工を呼び、6~8人の大工が作業にあたります。
クレーン車を使用し、重い梁を慎重に持ち上げて固定し、大工たちは声を掛け合いながら作業を進めます。
警備員の配置や道路の交通整理を行うなど大規模な作業を、1~2日で建物の骨組みを一気に組み上げます。
エナホームの上棟工事

雨が降っても大丈夫?
棟上げは基本的に天気予報を確認し、雨を避けて行います。
しかし、日本では平均して3日に1日は雨が降るため、どうしても雨に当たることもあります。
そのため、万が一の雨に備えて、しっかりと対策を講じています。
エナホームが使用する乾燥材(KD材)とは?
KD(キルンドライ)材とは、人工的に機械乾燥させた木材のことをいいます。
原木から切り出した伐採直後の木材は50~60%程度と多くの水分を含んでいるため、JAS規格に基づき、構造用製材は含水率20%以下に管理されます。
このため、 2週間から1か月程度かけて乾燥させ、含水率の低い建材として住宅や建築の現場で広く使われます。
JAS規格(日本農林規格)では、木材の取り扱い方法が決められており、構造用製材や造作用製材の含水率は20%以下。
エナの家の柱に使われる集成材はさらに低い15%以下、
棟上げの時に施工する床合板(床の下に24㎜~28㎜の合板)も含水率14%以下とされています。
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひエナホームへ。
地域に根ざした工務店として、家づくりの不安や疑問にも丁寧にお応えしていますのでお気軽にお問合せ下さい。

雨が降った上棟の際に気をつけること
棟上げはできるだけ天気の良い日に行いますが、急な天候の変化で雨に見舞われることもあります。
そんな時エナの家では、建物や職人さんの安全を守るため、現場ではブルーシートで覆うなどの養生を施しつつ、足元が滑りやすい場合は無理に作業を進めず、一時中断するなどの対応を行います。
棟上げの途中で雨が降っても、木材に大きな問題はありませんが、濡れた場合は乾かさなければなりません。
床合板が乾く前にフローリング材を施工してしまうと、そこに湿気がこもり蓋をされるような形になってしまうので、濡れてしまった後は必ず乾燥させてから次の工程に移ります。
乾燥までの目安
- 晴れの日が続く場合:2~3日で乾くことが多い
- 湿度が高い・雨の日が続く場合:1週間程度かかることもある
棟上げと上棟式、今と昔の違いとは?
施主様が工事関係者に食事や飲み物を振る舞うほか、地域によっては餅まきをする習慣もあります。
昔はお酒を振る舞い、二階からお餅を撒くことなどが一般的でしたが、現在では簡略化する方もいらっしゃいます。
エナホームの上棟式について
エナホームでは、ほとんどの現場で上棟式を行っており、棟上げから一週間~二週間後に実施します。
この式では、大工さん・施主様・スタッフが顔を合わせ、祝辞やお酒を使った四方固めのお清めを行い、最後に全員で記念撮影をして建築の節目を祝います。
大々的な儀式というよりは、大工さんとの交流の場に近く、「この方たちが家を建ててくれる」という安心感を施主様に持っていただくことを大切にしています。
また、エナホームの家は注文住宅のため、上棟式の終わりにはコンセントの配置や棚板の高さなど、実際の暮らしに関わる部分の簡単な打ち合わせも行います。
写真を残していただく理由
施主様には、上棟式の際に建築中の骨組みや下地の位置を写真に残していただくことをおすすめしています。
その理由は、家づくりの工程をしっかり記録し、後から見返せるようにするため、また、建築中の現場は危険が伴い自由に出入りすることが難しいため、施主様がじっくり確認できる機会が限られてしまうからです。
事前にご連絡のうえヘルメットを着用していただくことを原則として、工事の中を見る事も出来ますが、現場の状況や安全面の配慮から見学が難しい場合もあります。
そのため、家づくりの記録として、上棟式に記録として写真を残すことをおすすめしています。
エナホームの上棟式の様子についてはYouTubeで配信しています。
- まとめ
棟上げは、家づくりの節目となるイベントのひとつです。
骨組みが一気に立ち上がり、いよいよ「家のかたち」が見えてきます。
工事は天候にも気を配りながら進めますが、日本の気候ではどうしても雨に当たることもあります。その場合はブルーシートでしっかり養生し、安全第一で作業を進めます。
木材はしっかり乾燥管理されているので、少し濡れても問題なく施工できます。
上棟式の思い出は、これからの暮らしの大切な1ページ。家ができていく過程を振り返れるように、ぜひ写真を残してみてください。
こちらについての解説は、エナ・ホーム公式YouTube リンク:【エナの家チャンネル】の中でも解説していますので、よかったらチェックしてみてください。